怒らないクスリ 

★ 本の内容をもくじ&はじめにで知る

☆ 怒らないクスリ 書門医が楕る、心が楽になる処方せん


はじめに


 今あらゆる場面で急増しているもの、それは「怒り」です。例えば、相続を発端とし
た親族同士のトラブル、職場での女性同士の確執、男性社員同士の激しい出世争い、
「パワハラなのか教育的指導なのか」が問われる上司と部下の対決など、さまざまな場
面で「怒り」が炎上しています。「怒り」とのつき合い方を知らないビジネスパーソン
はいろいろな意味でとても危険です。

 さらには、政治経済の混乱や宗教紛争の思想信条が異なるところから来る憎しみと
「怒り」、近年起こつている無差別殺人、また学校での非行やいじめ、ゲートボールでの
高齢者のけんかまで、性差年齢差を問わず、あらゆるところで「怒り」の炎が渦巻いて
います。

 また最近では尖閣諸島や竹島の領有権をめぐつて、もはや「怒り」は国家間の争いに
まで進展しようとしています。もちろんほかにも一触即発の危機をはらむ国は諸外国に
も多くあります。

「怒り」は私たちの健康を害します。また一瞬の「怒り」が私たちの人生を一気に不幸
のどん底に落とすこともあります。見過ごすことのできない危険な感情なのです。

 パワハラは「怒り」によってもたらされるもので、「怒り」の副産物のひとつといえ
るものですが、都道府県の労働局に寄せられた2012年度のパワハラ相談件数は5万
1670件に上りました。労働局は、さまざまな企業でのトラブルを扱いますが、20
12年皮はパワハラ相談件数が初めて解雇問題の相談件数を抜き過去最高になりました。
もちろん急激な右肩上がりの件数です。

 労働局に訴えるまでいかないトラブルを含めると、実際はかなりの件数があるのでは
ないかと考えられます。これはあらゆる職場で、本書で述べるような、雇用者と被雇用
者間、あるいは勤労者間における「怒り」のコントロールの失敗が起きていることを物
語るもので、事態は今後もますます悪化すると考えられます。

「怒り」の制御方法を知らないと、高血圧、脳卒中、心疾患という循環器の病気だけで
なくメンタル疾患も引き起こし、休業や離職、そして失業へとつながり、経済的な基盤
もなくしてしまう可能性があります。

 先日午前中の外来で患者さんを診ましたが、その中になんと3人も医師がいました。
今、医療費抑制政策により、医療従事者も仕事は大変忙しく、それゆえか、医療従事者、
患者さん、患者さんの家族間でトラブルが頻発し、訴訟沙汰も最近はまれではありませ
ん。今、医療界のあらゆる方面で「怒り」が蔓延しているのです。

 このようにプロ集団も苦しんでいるのですから、「怒り」は奥が深く、大きなテーマ
です。精神医学的にも「怒り」は「aggressiOロ(アグレッション)=攻撃、反抗性」と
いって、私たち専門医同士で患者さんの話をするときにはしょっちゅう出てきます。
 さてこの 「怒り」という、「精神医学でも哲学でも難解で、最高に難しいもの」を
「最高にわかりやすく1冊の本にまとめる」という矛盾を克服するため、長い間考え続
けました。しかし幅広い読者層を想定するならば、結局これは各章で内容をわけていく
しか方法がないと結論を出しました。

 そこで第1章では「怒り」 がいかに心身に有害であるかを述べます。目に見えない
「怒り」を中心とした心の悩みが私たちの健康を大いに害しているということを、心身
〆法は〝繰り返し″がポイントになりますので、読者の皆さんが短時間で読めるように、
付録として「怒り」 のコントロールのための要約集をつけました。読者の皆さんが本書
の内容を忘れないように、また日々強化していくことができるように大切な要旨をまと
めています。

 最後にもうひとつ大切な語るべきことがありますが、そのまとめは本書のおわりに述
べたいと思います。本書は単なるマニュアル本ではありません。読者の皆さんに、自分
自身を変えることを要求するところもあります。それはつらいことかもしれません。し
かし人は骨、さなぎがチョウになるように、変わる勇気と力を持っていると信じていま
す。本書がそのきっかけのひとつとなれぼ幸いです。

 尚、本著で出てくる事例は、プライバシー保護のため本人が特定できないように複数
の事例により再構成されたものですが、その意味内容は失われないようにしています。
並びに研究データ等もご本人の同意を得たものとなっています。

 またこの場を借りて、エゴグラム問診表の利用をご許可くださった杉田峰康先生に御
礼申し上げます。

☆ もくじを紹介します
Microsoft Word - 文書 1-001
Microsoft Word - 文書 1-002

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