日本の景気は賃金が決める


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インフレ目標政策

☆ タイトル インフレ目標政策

 ※ まえがき

 本書は筆者が11年ほど前に著した 『インフレ・ターゲティング』 (2001年11月刊)
を大幅に増補改訂し、タイトルも改題して再び世に問うものです。

 旧版刊行後11年を経過したあとも、本書の内容はその有用性を失っていないように思
われます。そもそも日銀が11年間、ずっとインフレ・ターゲティング政策を採用せずに
来たことから、いまだに本書の中心的議論がそのまま当てはまるためです。

 ところが2012年11月中旬に安倍晋三自民党総裁(当時) が、突如「日本銀行が『イ
ンフレ目標』 を採用することでデフレ脱却を図る」と、この政策を衆議院選挙の争点の
中心としたことで、一挙にインフレ目標政策への関心が高まりました。導入について賛
否両論があるなかで、さまざまな議論が行われるようになりましたが、筆者は、多くの
論点は旧版刊行時にすでに議論済みである、と考えています。その意味で、本書の価値
は失われていません。12月に入って編集者と旧版の改訂を検討し、かなりの補足のうえ、
一気吋成に改訂作業に取りかかることにしました

 もちろん、10年以上を経て、世界経済、日本経済は大きく変化しました。日本経済は、
2001年以降も、2006年の数カ月を除き、デフレ状況(マイナスのインフレ率)
が続いています。デフレのはじまりは1998年ですから、もうほ年もデフレが継続し
ています。日本では、かくも長期にわたる慢性的停滞で、これからもデフレから脱却で
きないのではないかという「デフレ・マインド」が蔓延しています。

 当初はデフレは一時的な現象で、デフレにも良い側面がある、と考えていた人たちも、
いまとなっては、デフレの弊害のほうが大きいということがわかってきたのではないで
しょうか。だから、安倍自民党総裁(当時) の「デフレ脱却」を目指す、という姿勢に
対して、賛意のほうが警戒感を上回ったのだと思います。

 政策金利も(2000~01年の数カ月と2006~08年の時期を除き)、ほぼ、ゼロ金
利が継続しています。量的破和などデフレ対策も各種行われてきましたが、その成果は
目に見えるほどではありません。量的緩和については、評価が研究者の間で割れている、
というのが正直な感想です。これをもって、日銀の多くのエコノミストは、「量的虜和は
効かない」と考えているようです。一方、インフレ期待に働きかける政策は有効だと考
える研究者、政策担当者も多いのです。

 他方、外国に目を向けると、2008年の「リーマン・ショック」を経て、アメリカ
や欧州においても、成長率とインフレ率が急降↑しました。アメリカの中央銀行である
連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)では、量的緩和を実行して、デフ
レに陥るのを防ぎました。日銀の経験したデフレは、FRBやECBにとって、「やつて
はいけないことという負の教訓」を残していたことになります。

世界は11年前とは様変わりしています。つまり、日本では2001年から2006年
にかけて、将来の金利動向・若君にいまコミットする(時間軸効果)ことで長期金
利に影響を与えるという政策がとられてきましたが、その効果については賛否さまざま
であるのに対して、欧米のリーマン・ショック彼の量的虜和はその農、買い入れ資産
の多様さ、市場への説明(コミュニケーション)などにおいて、日本よりもうまくやっ
た、というのが海外の評価です。

このように、旧版から現在までのH年間に得られた知見は多くあります。これを今回
本書で書き込むことで、内容を慧の学界のスタンダードに合わせています。ただし、
本書は、学術的な正確さや理論的厳警を競うものではなく、アカデミック姦論はと
り入れつつも、できるだけ多くの人にこの政管理解していただくことを目的としてい
るのは、旧版のスタンスと変わりません。

 この本の改訂の初校ゲラが出てからになりますが、日本銀行は、政府との共同文書
(2013年1月22日付) で、「物価安定の目標を消費者物価の前年比上昇率で2%とす
る」と宣言、ついに「インフレ目標政策」が日本にも導入されました。日本で議論が始
まって10年以上が経過しましたが、ついにここまで来たか、という感じはあります。た
だ、重要なのはこれからで、単に目標数倍の宣言に終わるのではなく、いかにこれを達
成するかという道筋を示して、民間の期待に働きかけることが必要になります。

 この増補改訂版を出すにあたり、日本経済新聞出版社の増山修氏には、前回同様お世
話になりました。また、アシスタントの馬場路子氏による迅速な図の作成がタイムリー
な出版に結びつきました。感謝いたします。
2013年2月  筆者

☆ インフレ目標政策のもくじ

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